研究概要 |
ナノ集積デバイスにおけるゆらぎの存在を前提として、ゆらぎを利用して基本的な情報処理を行う以下のシステム設計を行った:(i) 確率共鳴による微弱信号検出器,(ii) ゆらぎを利用するA/D 変換器(雑音の力を借りて低周波雑音を抑制), (iii) 高速信号伝送路(雑音の力を借りて超低消費電力回路で高速パルス伝送), (iv) 雑音誘起同期回路(雑音の力を借りて独立した回路群の位相を強制同期), (v) 確率共鳴メモリ(雑音の力を借りて極低電圧・低消費電力メモリを正しく動作させる)。これらのうち、(i), (iii), (v)について、A04 班とともに分子ナノデバイス設計を行い、(i), (iii)についてはデバイス試作と所望の動作確認ができた。残る(ii), (iv), (v)については、半導体ナノ集積でバイス上にて評価を行い、想定通りの動作を得ることができた。
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