計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
工場や発電所などの固定発生源におけるPM2.5やPM10、さらにはナノ粒子状のエアロゾルの発生・排出機構を解明し、排出源を同定するために、排出量評価手法の標準化を行った。標準化は集じん機等の環境保全装置の下流の煙道で、(1)粒子化しているPM2.5やPM10をバーチャルインパクタで分離・捕集し、質量濃度を求める方法、(2)煙突から大気中に放散する過程で粒子化する凝縮性粒子を合わせて捕集する希釈器を用いた方法について行い、それぞれをISO 13271、ISO 25597として発行させるのに本研究は貢献した。その過程で、実験室レベルのモデル排ガスによる測定と海外の実際の固定発生源での測定を通して、従来の捕集板を用いたインパクタ法に比べ、バーチャルインパクタ法ではより精度の高い質量濃度測定が可能であることを立証した。さらに、国内の微粉炭燃焼試験炉、重油・天然ガス混焼プラント、廃棄物焼却場の他、中国、東南アジアでの石炭燃焼、セメント工場、及び廃棄物燃焼プラントで、PM2.5及び凝縮性粒子の排出濃度の計測を行った。なお、捕集したサンプルは領域内の共同研究により有機、無機成分分析を行い、PM2.5への微量成分の濃縮などを確認した。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件) 図書 (2件) 備考 (1件)
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