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2022 年度 研究成果報告書

クオリア構造に関する脳活動測定と因果関係解明のための薬理負荷操作

計画研究

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研究領域クオリア構造と脳活動から得られる情報構造の関係性理解
研究課題/領域番号 20H05711
研究種目

学術変革領域研究(B)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅰ)
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

山田 真希子  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命科学研究所, 上席研究員 (50557444)

研究期間 (年度) 2020-10-02 – 2023-03-31
キーワードクオリア / 意識 / 脳イメージング
研究成果の概要

本研究は、脳活動パターンの類似度から、クオリア構造に対応する脳部位を同定することを目的とした。まず、色クオリア類似度報告を全視野(視野角180度)で実施し、主観報告に基づく色クオリア構造の評価を行った。主観報告に基づく色クオリアは、中心視野も周辺視野も同等の構造を持つことを明らかにした。さらに、色クオリア類似度報告課題をfMRI撮像中に実施し、脳活動データからクオリア構造を抽出することに成功し、色クオリア構造の脳活動との対応づけを可能にする方法論を確立した。さらに、モノアミン神経伝達機能をターゲットにしたPET計測を実施し、ドーパミンとセロトニンと主観との関係性を明らかにした。

自由記述の分野

認知神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

クオリアの構造がわかると、他の感覚意識(痛み、匂い、感情)への手法の一般化や、他人のクオリアとの比較、人間以外の生物が持っているかもしれないクオリアの理解など、意識研究の重要な基盤構築に繋がる。社会的還元としては、例えば、盲人に触覚・聴覚を通して視覚入力を行う「感覚代行」の技術の洗練化や、言語コミュニケーションの取れない脳損傷患者や未熟児などとのコミュニケーションを可能にする技術にもつながり、臨床・工学・社会への応用が期待できる。意識の質を明らかにする測定技術とデータ解析法の開発は、情報表現やネットワーク解析などの他分野へ広く波及すると期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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