研究領域 | ポストリソソーム生物学:分解の場から始まる高次生命現象の理解 |
研究課題/領域番号 |
21H05145
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 修平 大阪大学, 高等共創研究院, 准教授 (00510611)
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研究期間 (年度) |
2021-08-23 – 2024-03-31
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キーワード | リソソーム / TFEB / 寿命 / 線虫 |
研究実績の概要 |
リソソームの機能亢進が動物の寿命延伸につながることが報告され、リソソームを起点としたシグナル(ポストリソソームシグナル)の寿命制御における関与が示唆されているが、その実体・作用機序は不明である。本研究では寿命制御に関わる新たなポストリソソームシグナルを同定し、その作用機序を解明する。本年度は、RNAseqやプロテオミクス解析を実施し、オートファジー・リソソーム生合成のマスター転写因子TFEB/HLH-30の働きに依存して変動し、寿命、老化の制御に関わる新たな因子の探索を行った。その結果、複数の有力な候補因子を得ることができたため、これらの作用機序解明を進めている。また、TFEB/HLH-30とは独立して働くリソソーム機能制御因子を新たに同定しており、本因子の機能解析も進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
領域内共同研究によるオミックス解析と遺伝学的スクリーニングにより寿命・老化制御に関わる有力なポストリソソームシグナルの候補を複数得ることができた。細胞学的解析からこれら因子の局在、作用点を明らかにしつつある。
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今後の研究の推進方策 |
領域内共同研究によるオミックス解析は来年度も継続する。得られた候補が実際にリソソーム由来のシグナルであるかを調べるとともに、どのように老化や寿命制御に関わるのか明らかにする。組織特異的な役割も見え始めており、引き続き全容解明に向けて解析を進める。
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