近年リゾリン脂質に特異的に応答するGPCRが存在することがわかってきた。これらのGPCRは脂質メディエータリゾホスファチジン酸(LPA)やスフィンゴシン1リン酸(S1P)に対する受容体として機能する。また、これらリゾリン脂質を産生する特異的酵素も明らかとなった。興味深いことに、これらのGPCR、産生酵素は脊椎動物で高く保存されている。そこで、本研究では、マウスとゼブラフィッシュをモデル生物とし、脊椎動物で普遍的に保存されているリゾリン脂質の機能を明らかにすることを目的とした。その一つの成果として、LPA分解酵素の血管形成制御機構を明らかにした。
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