計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
進化的に原始的なニジマス(多回繁殖)は排卵、排精後も生殖腺内に未分化生殖細胞を保持しており、移植実験から幹細胞能を保持していることが明らかとなった。一方、進化の進んだヒメマス(一回繁殖)は同時期に配偶子幹細胞の残存は全く見られなかった。なお、この幹細胞の挙動の変化は連続的なものであり、進化途上のヤマメ、マスノスケはその中間的な特徴を示した。生殖細胞移植実験の結果、多回繁殖のニジマスはヒメマスやマスノスケの配偶子を複数年(最長4年)にわたり継続的に生産可能であることも明らかになった。
水族発生工学