計画研究
原子分解能ホログラムを統一的に扱い、「3D活性サイト」の 3D原子像を再構成する高性能計算を行うために、4つの課題を掲げて研究を行った。【課題1】「共通3D解析プラットフォームの構築」として活性サイトの3D原子像再生を統一的に行うための「3D-AIR-IMAGE」を構築した。まず、原子像再生理論SPEA-L1の改良を進め、蛍光X線ホグラフィーにおいては、原子構造因子を取り込んだ理論を構築した。また、新型の光電子アナライザーが排出する高精度な光電子ホログラムに対して、平均自由行程の導入によりシミュレーションが高精度に一致するようになった。これをリンドープダイヤモンドのドーパント解析などに適用した。また、Python言語と3D-AIR-IMAGEが連動するように改良を加えた。【課題2】「高精度低ノイズ計測系開発」として3D-AIR-IMAGE上で動作する原子分解能ホログラムの測定システムの改良をおこなった。その一環として、蛍光X線極低温の測定システム開発を行なった。【課題3】「4D空間の高解像度再生」においては、大量のホログラムの像再生のために計算の高速化を行った。コア数の多い計算機よりもGPU計算機の方が高速に計算できることが示され、最終的に4,200倍の高速化を達成した。【課題4】「ホログラムのデータ処理技術」として、さまざまなタイプのバックグラウンド処理を3D-AIR-IMAGEに追加した。他の研究班にこれらの技術を提供し、多くの学会発表や論文発表の成果が得られた。国際会議ICESS2018に招待講演もあり、応用物理学会 シリコンテクノロジー分科会、論文賞を受賞した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018 その他
すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 4件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (40件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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