• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

理論と実験の協奏的アプローチによる複合スピン励起子変換制御

計画研究

  • PDF
研究領域高次複合光応答分子システムの開拓と学理の構築
研究課題/領域番号 26107004
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関筑波大学

研究代表者

重田 育照  筑波大学, 計算科学研究センター, 教授 (80376483)

研究分担者 鎌田 賢司  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 上級主任研究員 (90356816)
北河 康隆  大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (60362612)
岸 亮平  大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (90452408)
研究協力者 中野 雅由  
溝黒 登志子  
藤本 和宏  
研究期間 (年度) 2014-07-10 – 2019-03-31
キーワード電子状態計算 / 分子動力学法 / 一重項分裂 / 三重項消光 / エネルギー移動
研究成果の概要

低いエネルギーの光を高いエネルギーの光へと変換する機構として光アップコンバージョン(UC)が知られており、近年、なかでも三重項-三重項消滅(TTA)に基づく機構が注目をあつめている。本研究では、電子移動の反応速度の基礎理論であるMarcus理論に基づく理論計算により、TTAおよび三重項励起子移動(TTET)の反応速度を解析し、溶液中、および固体中における反応メカニズムを明らかにした。

自由記述の分野

理論化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では溶液系に対して9,10ジフェニルアントラセン(DPA)、およびその誘導体Cn-sDPA(n=6-8)のTTA-UC反応量子収率の違いが、(1)溶液内での2分子の距離分布の違い、(2)擬π軌道の非局在化による電子移動速度定数の増大に原因があることを突き止めました。また、固体系においては(3)三重項エネルギー移動の次元性が重要であることを提案した。本成果は今後のTTA-UCの高効率化を達成するための一つの分子設計の指針となるものと考えられる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi