本研究で得られた成果は現在電気で動くアクチュエータとは異なり、微細領域で使用できる新しいアクチュエータとして機能することを示した。特に、光で駆動するアクチュエータはフォトアクチュエータと呼ばれ、電気配線を必要とせず、遠隔から光照射によって物体を曲げたり伸縮させたり、場合によってはねじったり破砕したりできる。本研究でそのメカニズムを明らかにし、光照射によって結晶表面からの反応深さが重要であることを明らかにしている。照射方法を工夫することで異なる動きを見出したことは本研究の意義の大きいところである。本研究成果は学術論文43報をはじめとして、学会発表、特許出願、新聞掲載などで公表した。
|