研究領域 | 高次複合光応答分子システムの開拓と学理の構築 |
研究課題/領域番号 |
26107014
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
VACHA Martin 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (50361746)
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研究分担者 |
平田 修造 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (20552227)
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | 1分子科学 |
研究成果の概要 |
単一分子分光法を用いて、分子会合体、分子結晶、共役高分子等の分子集合体だけでなく、量子ドット、ペロブスカイトナノ結晶、分子と貴金属ナノ粒子からなるハイブリッドナノ粒子等の無機集合体の光励起応答の計測および制御を試みた。その結果、共役高分子の未解明な発光特性の起源の同定、I-III-IV属半導体ナノ粒子における欠陥やバンド端発光の起源の抽出、ペロブスカイトナノ粒子におけるブリンキングや発光収率を含む電界発光の制御、局在プラズモンによるハイブリッドナノ粒子における共鳴エネルギー移動の増強、そして固体材料のりん光や光アップコンバージョン特性に関する三重項励起子拡散の課題や役割の抽出に成功した。
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自由記述の分野 |
有機材料ナノスケール特性
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリフルオレンの緑発光の起源が凝集構造に由来することの発見は、従来考えられていたメカニズムを塗り替えるものである。また局在プラズモンによるエネルギー移動の増強や制御は、エネルギー移動距離の更なる向上を期待させるものである。さらに三重項励起子拡散に関する成果は、長寿命発光や低閾値光アップコンバージョンの特性向上に対して重要な知見をもたらすものとなる。 I-III-IV属半導体量子ドットにおける複数の欠陥サイトの発見やペロブスカイトナノ結晶のブリンキングの起源の発見は、既存の量子ドットディスプレイに使われているCd系量子ドット発光体の代替材料を見出していくための重要な知見であり社会的にも重要である。
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