研究分担者 |
SHARMA Rajen アルバータ州立カルガリ大学, 医学部, 助教授
WAISMAN Davi アルバータ州立カルガリ大学, 医学部, 助教授
WANG Jerry H アルバータ州立カルガリ大学, 医学部, 教授
徳田 雅明 香川医科大学, 医学部, 助手 (10163974)
板野 俊文 香川医科大学, 医学部, 助手 (60145042)
松井 秀樹 香川医科大学, 医学部, 助教授 (30157234)
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研究概要 |
1.カルシニュ-リン(CaN)のβサブユニットのcDNAのクロ-ニング βサブユニットのcDNAのクロ-ニングの最終的な詰めを行い,cDNAの全シ-クエンスを決定した。684塩基のうち,496塩基がopen reading frameで,残り188塩基はnonーcoding regionであった。これに基づきアミノ酸配列を決定したところ,C端に親水性に富む6個のアミノ酸が特徴的に存在することが判明した。 2.CaN αサブユニットのアイソフォ-ムの同定 CaNのαサブユニットに対する2種類のモノクロ-ン抗体(Vj_6,Vd_3)を用いたWestern blot解析で脳カルシニュ-リンαサブユニットに従来より知られていたα_1(61KDa)の他にα_2(59KDa)が存在することを示した。 3.CaNの存在様式の検討 CaNはカルシウム(Ca^<2+>)・カルモデュリンにより活性化され,細胞質及び膜に存在する基質を脱リン酸化する。我々はCa^<2+>の細胞内流入時にCaNの膜への移行があるか否かをα,β両サブユニットに対する抗体を使用して解析した。その結果,細胞内に存在するCaNの一部がCa^<2+>依存性に(約10μMのCa^<2+>濃度で)細胞質から膜へと移動することが判明した。また,膜結合性のCaNのα,β両サブユニットのモル比は,牛脳より精製したものがα:β=1:1〜1:2であるのに比し,βの比率が高い(α:β=1:4〜6)ことも判明し,α,βの存在様式にも多様性があることが示唆された。
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