研究分担者 |
ALESSANDRINI セルジヨ ボッコーニ大学, 教授
CANZIANI Arn ボッコーニ大学, 教授
MOLTENI Corr ボッコーニ大学, 教授
FILIPPINI Ca ボッコーニ大学, 教授
SECCHI Carlo ボツコーニ大学, 教授
伊藤 邦雄 一橋大学, 商学部, 助教授 (60134889)
後藤 晃 一橋大学, 商学部, 教授 (20054380)
伊丹 敬之 一橋大学, 商学部, 教授 (90017492)
榊原 清則 一橋大学, 商学部, 教授 (40114946)
石 弘光 一橋大学, 経済学部, 教授 (60017530)
今井 賢一 一橋大学, 商学部, 教授 (80017467)
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研究概要 |
1.シュンペ-タ-のイノベ-ション概念再考。 経済学におけるイノベ-ション研受はJ.A.シュンペ-タ-によって始められた。彼は経済を社会生活における一部門としてとらえ,経済動態を企業者による技術革新によって説明したが、同時に社会の他の部門にも同様の動態現象を考え、社会的諸側面の相互依村的発展の総体を問題にした。これが最広義のネットワ-ク的社会像である。 2.イノベ-ションのネットワ-ク・モデル イノベ-ションは発明・設計・試作・生産・販売の段階を単線的に進行するのではなく,各段階において研究開発および情報・知識の蓄積と連鎖的に関連しており,多様なフィ-ドバックを通じて実況すると見るべきである。さまざまな現場情報(オン・ザ・スポット・インフォ-メ-ション)の相立作用を新しいコンテキストルに基づいて編集し直すことがイノベ-ションである。 3.ネットワ-ク型企業の発展 従来の産業発展モデルは製品プロセスの標準化とそれに基づくヒエラルキ-型の技術観を重視していたが、幅広い安素技術を含むシステム型の技術を考える必要がある。ここでネットワ-ク外部性の概念が活用され、イタリア企業として著名なベネトンはこのネットワ-ク型産業の典型と解釈される。 4.日本の技術発展の型 日本においては戦前の財閥の時代、戦後の企業集団の時代、石油組織以後のネットワ-ク産業危機の時代が区別される。また大規模イノベ-ションよりも増分的インノベ-ション,企業内部のR&Dよりも、緩やかに関連した企業間から生ずるイノベ-ションが注目される。
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