研究概要 |
平成2年度においては2回の研究会を開催した。 第1回は平成2年11月8日より10日まで大阪大学超高圧電子顕微鏡センター主催の國際シンポジウム“New Directions and Future Aspects of HVEM"に全員参加協力により行われた。ここでは、装置関係として、阪大の装置の設計理念(裏),EELS檢出器(裏),イメージング・プレート(平賀)のほか,その場実驗として,変形の実驗(坂),固液界面の観察(坂),電子・イオン同時照射効果(高橋),が報告された。このほか集束電子回折法の応用(坂),ALCHEMIの精度(清水),ステレオ観察(森),また応用分野としては,有機物に対する応用(小林),Fe-B磁石の微細構造(志水),応力誘起ボイドの観察(森),複合膜の観察(美浜)の報告があり,國際的雰囲気の中で熱心な討論が行われた。 第2回の研究会は平成3年2月8日〜9日に北海道大学工学部において行われた。ここでは、電子線・イオンの照射効果(高橋・友清),EELSおよび電子線の檢出(裏・有井・神谷),HVEM用FE電子銃(日比野)のほか、準結晶の観察(平賀・竹内),表面構造の観察(八木)エレクトロ・マイグレーション(市ノ川),弱ビーム観察法(石田)の報告があり,それぞれについて熱心な討論が行われた。この他,各大学における超高圧電子顕微鏡の現状と将来計画について,各大学より報告があり,これについても多くの議論がなされた。
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