研究課題/領域番号 |
01302009
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
祖父江 義明 東京大学, 理学部, 教授 (10022667)
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研究分担者 |
半田 利弘 東北大学, 理学部, 助手 (40202270)
土佐 誠 東北大学, 理学部, 教授 (50022728)
小平 桂一 国立天文台, 教授 (60012845)
藤本 光昭 名古屋大学, 理学部, 教授 (70022580)
小慕 智一 京都大学, 理学部, 教授 (50025318)
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キーワード | 銀河系 / 分子線 / 電波天文観測 / 星の形成 / 銀河及び活動 / 磁力線 / 星間物質 / 銀河構造 |
研究概要 |
ミリ波帯の星間分子線をもちいて、銀河系の構造、とくに星形成の母体となる高密度で低温の星間ガスの分布、ダイナミックス、温度などの物理状態についての観測とデ-タ解析、理論的な考察とモデル作りを行った。 本年度は、(1)銀河系における巨大分子雲の詳細な一酸化炭素線マラピングを、名大4-m電波望遠鏡をもちいて行い、分子雲のガス分布、ダイナミックスなどから、巨大分子雲の形成過程を考慮した。とくに分子雲形成過程における強力線のはたす役割について、デ-タにもとづいて具体的に検討した。 (2)東京大学理学部に設置された60センチメ-トルサブミリ波望遠鏡のたちあげと調整を行い、予備的な観測を開始した。銀河系全体にわたる分子雲の温度分布など物理状態のグロ-バルな構造について考察し、次年度よりの本格観測の準備を進めた。 (3)野辺山宇宙電波観測所の45-m望遠鏡、干渉計を共同利用して、系外銀河において、星形成、スタ-バ-ストなどが、分子雲ガスの分布、ダイナミックスにどう依存するかを調べた。 (4)東京大学木曽観測所のシミュミット望遠鏡を用いてスタ-バ-スト銀河の測光、スペクトルに観測を行った。 以上に関連して、小グル-プによる研究打合せをもち、また、1990年1月には、野辺山宇宙電波観測所において、「宇宙における星形成活動」と題する研究会を開催し、約400名が参加して討論を行った。
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