研究課題/領域番号 |
01302022
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研究機関 | 東京商船大学 |
研究代表者 |
飯島 幸人 東京商船大学, 商船学部, 教授 (70016921)
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研究分担者 |
関根 松夫 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (50016680)
青田 昌秋 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40001664)
林 尚吾 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (20016968)
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キーワード | レ-ダ / 船舶 / リモ-トセンシング / 流氷 / 航海 / 海洋 / 信号処理 / 雑音 |
研究概要 |
研究目的を達成するために、5課題に分けて実施したので各課題に対応して述べる。 1.雑音中の微弱信号の検出と信号追跡方法の研究 極めて微弱な信号の検出には従来の同期加算処理が極めて有効であり、レ-ダでの微小物標(15cm×60cm)の検出も可能であった 2.流氷野の氷縁海域の状態測定に関する基礎研究 北海道大学所有の海上観測塔に光ファイバ-方式の高速大容量な計測通信システムを設置調整した。このシステムにより、レ-ダ信号や映像情報および高速で変動する信号も測定できるようになったので平成2年度に成果が期待できる。 3.氷野の荒さ測定技術の確立と流氷の漂流理論の検証 荒さの定量的測定技術を確立するため、陸上モデル実験を実施した。砂と圧縮した雪とで計測し比較解析中である。結氷と氷野の凹凸度の空気力学的粗度との対応はとれているのでレ-ダによる粗度測定と海上での広範囲な風の状態測定もしくは予測が要である。 4.レ-ダ反射信号を用いた船舶の総トン数等の推定 多数の船舶についてデ-タの収集ができたことから、従来手法の修正がなされ、さらに正確に総トン数の推定ができるようになった。また、観測時における対象船舶の向きの影響や向き(アスペクト)の測定にも研究成果をあげた。 5.巨大な構造物、野原や森林などのレ-ダ反射特性の観測調査 レ-ダ車の利点を活用し、館山湾や北海道各地でレ-ダ波に対する反射特性デ-タを収集している。
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