研究課題/領域番号 |
01304018
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
永森 通雄 高知大学, 農学部, 教授 (60036704)
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研究分担者 |
二宮 生夫 愛媛大学, 農学部, 助教授 (80172732)
荻野 和彦 愛媛大学, 農学部, 教授 (90026394)
西村 武二 高知大学, 農学部, 助教授 (30036743)
池本 彰夫 高知大学, 農学部, 教授 (00093948)
安藤 貴 岩手大学, 農学部, 教授 (90202788)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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キーワード | 長伐期施業 / スギ高齢林分 / 現存量 / リター / 凍裂 |
研究概要 |
この研究は、わが国において、近い将来、80年以上の長伐期施業によるスギ優良大径材の生産が、現在よりもますます増加するであろうことを想定し、そのため、これまであまり明らかにされていなかったスギ高齢林分に関する生理生態学的諸特性を、種々の角度から明らかにしようとしたものである。調査・研究は、各研究分担者が勤務している本州北部から九州南部までの各地域において、スギ高齢林分(80年生以上)を対象にして、その林分構造、植生の推移、一次生産量、現存量、経年生長量、リターホール量、樹冠構造、樹冠量と生長との関係、寒冷地での凍裂の実態、葉の光合成量や呼吸量などについて行った。高知県魚梁瀬千本山保護林のスギ天然生林では、スギの胸高直径階別および樹高階別の本数分布は、ともにL型分布を示し、現在なお順調に生長を続けており、かつ、林内の植生は、サカキ、シキミ、ウラジロガシなどの耐陰性の大きい常緑広葉樹によって構成されていることが明らかになった。岩手大学滝沢演習林の87年生スギ林分の現存量は、幹が179.4、枝が24.5、葉が17.4ton/haで、幹材積は697.5m^3/haであった。また、高知県本川村奥南川国有林の80年生スギ林分では、幹が178.2、枝が17.6、葉が14.7ton/ha、幹材積は596.1m^3/haであった。一方、寒冷地におけるスギの凍裂は、60年生以上の林分で多く認められた。現在、伐期の多様化が論議され、長伐期化が指向されつつあるが、今後、長伐期施業林分が多くなるのにともない、凍裂の被害が顕在化するものと考えられる。これらのスギ老齢林分の樹冠構製について検討した結果、単木の樹冠の増加量が各林木の樹高生長に対応しており、樹高生長が樹冠の増加に重要な意味をもつことが明らかになった。このほか、葉の光合成量、呼吸量を樹冠の上層と下層に分けて測定した。これらの調査結果および考察は、調査報告書に詳しく印刷されている。
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