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1989 年度 実績報告書

大学等で開発・維持されている動物を有効に利用するための管理・情報システムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 01304055
研究機関金沢大学

研究代表者

早川 純一郎  金沢大学, 医学部, 助教授 (50110622)

研究分担者 西村 正彦  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (20073661)
豊田 裕  東京大学, 医科学研究所, 教授 (90050418)
半田 純雄  九州大学, 医学部, 助教授 (50037503)
山田 淳三  京都大学, 医学部, 教授 (90025651)
森脇 和郎  国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究部門, 教授 (50000229)
キーワード実験動物 / 遺伝 / 微生物学 / 胚凍結 / 疾患モデル / 情報 / デ-タ・ベ-ス
研究概要

大学等での系統動物の保存、その維持状態、飼育管理状態、利用度、および情報関連機器の保有状態を知るために、国立大学動物実験施設協議会に参加している動物実験施設へ上記の項目についてのアンケ-ト調査を行なった。その結果、回答のあった全施設で、それぞれ特徴のある実験用動物が維持されており、研究に使用されていることがわかった。また、飼育状態はおおむね一定の基準にしたがって飼育されている。しかし、定期的な微生物学的検査や遺伝学的検査の実施状況は一定しておらず、機関によって差があることが判明した。したがって、微生物学的、遺伝学的な品質の保証は充分ではなく、今後は同一の方法によって、微生物学的、遺伝学的の状態を調査する必要があるという結論を得た。
利用状況はそれぞれの機関では良好であるが、機関間にわたる利用は現在のところ充分ではなく、その理由として情報の不足があげられるが、ほとんどの機関でマイクロコンピュタ-が利用ができ、互換性のある機種であることが判明したので、維持動物についてのデ-タをフロッピ-・ディスクによって配布する方式を確立した。デ-タの更新をリアルタイムで行なうために将来的には、最近各大学間で整備されつつあるネットワ-クを使用したオンラインによる情報の収集配布の検討が必要なことが指摘された。
動物の分与に関連して動物の輸送が困難な状態にあることと微生物学的な汚染の伝搬を防ぐ意味からも胚(受精卵)による分与方法の確立が望まれているので、胚の凍結保存、低温での胚の輸送方法についての基礎的な検討を行なった。胚の凍結については従来のマウスに加えて、ネコについても検討され、胚の輸送については低温でもある程度可能のことが判明した。その他、班員の機関において、新しく疾患モデルとなりうる動物の開発・維持が行なわれた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Koizumi,J.Hayakawa,H.Nikaido: "Blood ammonia concentration in mice:normal reference values and changes during growth." Laboratory Animal Science. 40. (1990)

  • [文献書誌] T.Sagai,F.Bonhomme,K.Moriwaki,et al.: "New evidence for trans-species evolution of the H-2 class I polymorphism." Immunogenetics. 30. 89-98 (1989)

  • [文献書誌] T.Yamada,M.Mori,J.Yamada,et al.: "Assignment of body tremorous mutant gene zitter(zi) to linkage group IV of the rat(Ratus norvegicus)." J.Heredity. 80. 383-386 (1989)

  • [文献書誌] H.Kobayashi,T.Watanabe,S.Handa: "Vertebral abnormalities following heat shock in Xenopus embryo." Developmental Growth and Differentiation. 31. 65-70 (1989)

  • [文献書誌] Y.Toyoda: "Effect of chelating agents on preimplantation development of mouse embryos fertilized in vitro." Prog.Clin.Biol. Res.294. 171-179 (1989)

  • [文献書誌] M.Nishimura,M.Inoue,Y.Kitamura,et al.: "Beige rat: a new animal model of Chediak-Higashi syndrome." Blood. 74. 270-273 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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