研究課題/領域番号 |
01410018
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研究機関 | 奈良国立文化財研究所 |
研究代表者 |
松本 修自 奈良国立文化財研究所, 主任研究官 (80099960)
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研究分担者 |
浅川 滋男 奈良国立文化財研究所, 研究員 (90183730)
島田 敏男 奈良国立文化財研究所, 研究員 (60187432)
山岸 常人 奈良国立文化財研究所, 主任研究官 (00142018)
細見 啓三 奈良国立文化財研究所, 主任研究官 (20000474)
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キーワード | 近世社寺建築 / デ-タベ-ス / 構造形式 / 年代 / 分類 / 分布 / 大工 / 棟札 |
研究概要 |
昭和52年から開始された全国の近世社寺建築調査の成果を、主として各都道府県の報告書により、建物毎にデ-タ・ベ-ス化することを当面の課題として研究を開始した。 まず、市販のデ-タ・ベ-スソフトを用いて入力を試行し、作業能率と問題点を検討した。この結果、(1)大量のデ-タ入力についての技術的問題、(2)デ-タ・スタイルの設定の問題、(3)各報告書毎のデ-タ要素の不均一の問題、の三点が主な問題点となった。(1)については、独自のデ-タ・ベ-スの開発による改訂を含んだ上で、とりあえず入力を続行することとした。時間的にも、入力担当者の技術の習熟によって改善され得ると思われる。(2)については、すでに国指定建造物を計算機処理している研究者と意見交換を行ない、必要項目やその桁数・形式などの検討を行なった。この結果は逐次デ-タに反映される予定である。(3)については、現状ではやむを得ないことであるが、年代あるいは時期区分の方法、構造形式の記述の精粗、大工・棟札等の有無などが報告書によって異なり、統一的な入力に障害となっているので、今年度、年代の基準となるもの、あるいは疑問と思われるものについて、各地で建物を実見して確認する作業を行なったように、今後引き続き再調査を行なう必要があろう。 以上のような問題点を検討しつつ、今年度は約20府県のデ-タ入力を終了し、次年度中に完了することを目標としている。同時に棟札や大工などのデ-タ・ベ-スの開発及び入力が、次年度の課題となる。
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