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1992 年度 実績報告書

白亜紀関門層群の比較堆積地質学的・古地磁気学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01420012
研究機関九州大学

研究代表者

岡田 博有  九州大学, 理学部, 教授 (60037182)

研究分担者 広岡 公夫  富山大学, 理学部, 教授 (30029467)
坂井 卓  九州大学, 理学部, 助手 (70128023)
三木 孝  九州大学, 理学部, 助手 (50037272)
富田 宰臣  九州大学, 理学部, 助手 (20037196)
キーワード関門層群 / 脇野亜層群 / 古地磁気 / 赤色岩 / 湖成層 / リズマイト / 砂岩組成 / 慶尚層群
研究概要

平成4年度の研究実績を次のようにまとめることができる。
1.層序学的研究
北九州の関門層群分布地域内で、実体が不明であった小倉南部山田緑地一帯の地質調査結果をまとめ、詳細な地質図を示すとともに堆積相を明らかにした。この成果は坂井ほか(1992)で公表された。
2.岩相解析
関門層群下部の脇野亜層群について詳細な岩相解析を行い、その成果をまとめた(徐ほか、1992b)。それによると、主な堆積相として、沖積〜河川相、湖沼縁辺相、湖沼中心相が識別される。注意すべき現象として、湖沼中心相には微小な葉理のサイクルが発達したリズマイト相が確認された。さらにリズマイト相に3タイプがあることがわかった。それらの産状と起源について検討した。
3.砂岩の堆積岩石学的研究
脇野亜層群について砂岩の岩石学的検討を行い、新事実を得た。とくに、脇野砂岩の組成を朝鮮半島慶尚層群の同時代砂岩と比較し、相互の違いとその原因を明らかにした。本成果は徐ほか(1992a)に発表した。
4.古地磁気学的研究
関門層群の主要層準について古地磁気測定を行い、脇野亜層群よりも下関亜層群でよい結果を得た。それにより関門層群の原堆積位置について新資料を示すことができた。
5.関門層群堆積盆地のテクトニクス
湖成層の赤色岩で特徴づけられる関門層群を同時代のアジア大陸東縁域の堆積物と比較して、堆積盆地の起源と造構的な意義を検討した。その成果はOkada&Sakai(1993)にまとめた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 徐 相建,坂井 卓,岡田 博有: "下部白亜系関門層群砂岩の岩石学的性質と起源" 地質学論集. 38. 155-169 (1992)

  • [文献書誌] 徐 相建,坂井 卓,岡田 博有: "白亜紀湖成層脇野亜層群にみられるリズマイトの産状と起源" 九州大学理学部研究報告(地球惑星科学). 17. 45-54 (1992)

  • [文献書誌] 徐 相建,坂井 卓,岡田 博有: "北九州市小倉南方山田緑地周辺の下部白亜系脇野亜層群の層序ならびに堆積学的特徴" 九州大学理学部研究報告(地球惑星科学). 17. 55-66 (1992)

  • [文献書誌] 岡田 博有: "東シナ海堆積盆地と中部九州地溝" 地質学論集. 41. (1993)

  • [文献書誌] Miki,Takashi: "Sedimentologic and palaeoclimatic classification of Cretaceous res beds in East Asia: a general view" Journal of Southeast Asian Earth Sciences. 7. 179-184 (1992)

  • [文献書誌] Sakai,Takashi,Okada,Hakuyu and Aihara,Atsuo: "Guide-Book for 9th IGC Figld Trip C-30" Geological Survey of Japan, 38 (1992)

  • [文献書誌] Yanagi,Takeru,Okada,Hakuyu and Ohta,Kazuya: "Unzen Volcano the 1990-1992 Eruption" The Nishinippon & Kyushu University Press, 137 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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