• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

並列LISPとその処理系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01420029
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 貴康  東北大学, 工学部, 教授 (80124551)

キーワード並列Lisp / PaiLisp / 並列インタプリタ / 並列定理証明プログラム / ペトリネット操作システム / 並列プロダクションシステム / σー計算 / 並列プロセス計算
研究概要

並列Lispとその処理系に関して,次のような研究を行った。
[1]並列Lisp言語PaiLispの実現方式と処理系
昨年度までに設計および改良を行ってきた共有メモリ型並列LISP言語PaiLispの実現方式を与え,この実現方式をもとに並列計算機Alliant/FX80上での並列インタプリタを開発し,ベンチア-クプログラムによる性能評価実験を行った。PaiLispの主要構成要素の性能評価・オ-バ-ヘッドの測定を行い,PaiLispによる実行効率のよいプログラミングを行う知見を得た。
[2]PaiLisp処理系の応用と評価
PaiLispの人工知能および記号処理への応用という観点から
●導出原理による並列定理証明プログラム
●ペトリネットのための代数的操作システム
の試作と評価実験を行った。また,その経験をもとにしてPaiLispの処理系の改良を行った。
[3]並列プロダクションシステム
Reteアルゴリズムにもとづくプロダクションシステムを改良して並列マッチングおよび並列的ネット更新が行える並列プロダクションシステムのアルゴリズムを設計し,予備的評価を行った。次年度にPaiLispによる本格的な実現と評価を行う計画である。
[4]並列Lispの意味論
並列Lisp言語PaiLispの意味論を与えるために,σー計算という並列プロセス計算モデルを考案した。また,高階プロセス計算モデルCHOCSを用いて抽象チャンネルLISP言語ACLの形式的意味論を与えた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] ITo.Takayasu;伊藤 貴康: "LISP and Parallelism" Artificial Intelligence and Mathematical Theory of Computation(ed)V.Lifschitz(Academic Press). 187-206 (1991)

  • [文献書誌] Ito.Takayasu,伊藤 貴康: "Logic of Execution:An Outline" Lecture Notes in Computer Science.(SpringerーVerlag). 491. 79-91 (1991)

  • [文献書誌] 清野 智弘: "PaiLispにおける並列構文の実現法とその評価" 情報処理学会第44回全国大会論文集. 5-95-5-96

  • [文献書誌] 川本 真一: "ペトリネットのための代数的操作システムとその応用" 情報処理学会第44回全国大会論文集. 4-243-4-244

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi