本年度は、研究実施計画に基づき、次の諸点について研究を実施した。 1.ハ-グ国際私法会議常設事務局に対する照会・資料収集 2.新条約(証拠収集条約)加盟各国の法令等の調査 1)加盟各国司法省に対する照会・資料収集 2)加盟各国文献の調査 3.わが国の裁判実務の調査 1)法務省および最高裁判所事務総局に対する照会・資料収集 2)各地の裁判所における実態調査 4.国際民事訴訟法に関する基本的文献の収集・検討 1.に関しては、国際私法会議事務局から公刊された資料に基づいて、特に証拠収集条約第23条のディスカヴァリ-留保条項に対する各国の態度表明の状況を調査し、そこでの問題点について検討を行った。 また、1.及び2.に関し、研究分担者は、在外研究を利用し、ハ-グにて研究および資料収集を行った。 3.に関しては、法務省および最高裁事務総局において、送達および証拠嘱託を中心に聴き取り調査を行った。 4.に関しては、文献の整理を行うとともに、主要なものについて検討中である。
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