研究概要 |
昨年度の年度末にマニュアルベ-クアウトデバイス装置を購入して以来,RbーSrに関する同比体比測定は順調に進み,また本年度に入ってからは研究分担者の一人山元の努力によりNdーSmに関するデ-タも出始めている。 今年度は東北日本に分布する後期中生代の花こう岩類(一部日高変成帯の第三記花こう岩類を含む),新第三記火山岩類,第四記火山岩類のサンプリングと共に,Sr同比体比を測定することが出来た。 後期中生代の花こう岩類:北上帯(票橋岩体,遠野岩体,田老岩体,宮古岩体,気仙川岩体など),阿武隅帯(長井市東方也,太平山複合岩体)など。 新第三記の花こう岩類:北海道日高山地の花こう岩類。 新第三記の火山岩類:会津盆地,男鹿半島,北海道道南地域。 第四記の火山岩類:北海道狩場火山,秋田およびその周辺の寒風火山,田代岳,八幡平,栗駒岳など。 これらの諸時代及び諸地域のものについては,来年度引き続いて測定数を増やして分析し,表題の「時空的・空間的」変化を検討する予定である。その上で各自が研究成果を公表する予定である。
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