研究概要 |
本年度は本研究の最終年度に当っているため,過去2年間に採集した資料の記載と同位体比測定を行い,平成4年2月に秋田大学で研究打合せ会を行った。本研究によって得られた成果は既に公表されているものが多く,これらを製本印刷した。 同位体比測定は主として北上山地の後期中生代の花嵐岩類,東北日本弧新第三紀火山岩類,北〜東北日本弧第四紀火山岩類であった。この他に,大陸地域の花嵐岩類と比較研究するために,スウェ-デンの先カンブリア昇(20億年前〜9億年前)花嵐岩類のRb,Srの定量,Sr同位体比も測定した。これら火成岩類の測定デ-タは各研究者が属している学協会誌に投稿され,印刷中のものもある。 以上の成果とは別に,生第三系の基盤構造を知るために,また将来の研究拡大のために,北上山地外縁帯の延長部である北海道道央の基盤構造をまとめた。調査の際に採集した多くの試料は,今後の研究で活用したいと考えている。
|