研究課題/領域番号 |
01480069
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
太田 猛彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (50134797)
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研究分担者 |
窪田 順平 東京農工大学, 農学部, 助手 (90195503)
塚本 良則 東京農工大学, 農学部, 教授 (60014924)
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キーワード | 降雨流出 / 表層崩壊 / 飽和・不飽和浸透流 / パイプ流 / 斜面流出モデル / テンシオメ-タ / 雨水の集中 / 地中流 |
研究概要 |
本学波丘地利用実験実習施設地内(新第三起層)の凹型基盤をもつ林地斜面に自記テンシオメ-タおよび自記地下水位観測装置を設置し、斜面内部での飽和および不飽和地中流の挙動を観測した。このうち、飽和地中流に関しては、従来からの観測結果と合せて、研究代表者が提案した斜面流出に関するソ-スボリュ-ムの概念モデルを実証する形でとりまとめ、日本林学会誌に発表した。一方、不飽和地中流に関しては、その集中特性についての新たなモデルを設定して実証を試みたが、適当な観測降雨にめぐまれず、次年度へ持ちこしとなった。 次に、谷頭斜面下部および0〜1次谷堆積地での地下水流動観測については、大成基礎K.Kの地下水用微流速流向流速計を購入して、上述の波丘地施設内の1次谷堆積地に設置し、観測を開始した。本器は数年前にすでに一部使用済でその取り扱いには十分慣れているが、本年度はデ-タの集積が中心で、まだ本格的な解析にまで至っていない。 さらに、波丘地施設地内、本学大谷山演習林、東京大学愛知演習林で斜面土層の強度、厚さ、物理特性の把握につとめた。このうち、本年度は特に飽和、不飽和透水係数の測定に力をいれ、その成果は平成2年度林学会大会で発表の予定である。また土研式簡易貫入試験機による土層調査も合せて行った。これについても林学会大会で発表の予定である。 最後に、観測デ-タはすべてヒュ-レットパッカ-ド社300シリ-ズのワ-クステ-ションを用いて整理する方針をとった。まだシステムの完成までには至っていないが、次年度以降さらに本ワ-クステ-ションの活用に向けてシステムの開発をはかっていきたい。
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