研究概要 |
本年度の研究成果の概果は以下の通りである. 1.スケジュ-リングのための知識を,(1)スケジュ-ル評価のための知識,(2)スケジュ-リング方針を決定するための知識,(3)ディスパッチングを行うための知識に分類した.これにより,以下の利点が生じることが分かった. (a)上記の3つの知識のうち,エンド・ユ-ザが操作可能な知識(1)と事前にエキスパ-トにより作成しておくべき知識(2),(3)とに切り分けることができる. (b)(2),(3)の知識を十分にデバッグしておけば,(1)スケジュ-リング評価をどのように定義するかでシステムがどのようにスケジュ-ルを出力するか制御できる. 2.(1),(2),(3)の各知識をファジィ述語を含んだファジィ・ル-ルで記述することにより,人間の曖味な知識をより正確に表現できる.これにより,以下の利点が生じることを確認した. (a)ル-ルの構造自体を変更せず,メンバ-シップ関数を操作することにより推論の流れを制御することができる. (b)人間にとって直感的に理解しやすい. (c)知識ベ-スの変更が比較的容易である. 3.シミュレ-ションベ-スのスケジュ-リングシステムであるため,非常に細かいレベルでのスケジュ-リングが可能となることが分かった.
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