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1991 年度 実績報告書

生合成課程を範とする天然物のエナンチオ選択的合成

研究課題

研究課題/領域番号 01571139
研究機関秋田大学

研究代表者

鈴木 敏夫  秋田大学, 医学部, 助教授 (20108559)

研究分担者 海野 勝男  秋田大学, 医学部, 教授 (40111322)
キーワードDーマンニト-ル / アスコンビン酸 / 光学活性シクロペンタノン誘導体 / (ー)ーchokol A / クライゼン転位 / ヒルスタン型セスキテルペン / tricyclo〔6.3.0.0AA2.6BB〕undecane / 〔3.3.0〕octane誘導体
研究概要

平成2年度においてDーマンニト-ルおよびアスコルビン酸より合成した広範な天然物合成の原料となり得る光学活性シクロペンタノン誘導体を用い抗カビ作用を有するセスキテルペンである(-)ーehokol Aならびに抗腫活性を有するヒルスタン型セスキテルペンの合成研究とともに、得られた種々の化合物のランダムスクリ-ニングによる薬理作用の検討を行った。
1)(-)ーChokol Aの全合成ーChokol Aはオオアワガエリの間質から単離された抗カビ作用を有するシクロペンタノイドである。シクロペンタノン誘導体のC1位に立体選択的にメチル基を導入後,C3位のアリルアルコ-ル基を足場にtrimethyl orthoacetateを用いたClaisen転位反応を行うことにより、Chokol A合成上必要な官能基を導入した。以上のようにして合成した化合物より11行程を経てChokol Aの全合成を成し遂げるげることができた。
2)抗腫瘍活性を有するヒルスタン型セスキテルペンの合成ーcis,arti,cisーtriーcyclo[6.3.0.0^<2,6>]undecane systemを有する天然物は,いずれも抗腫瘍活性をはじめ、抗グラム(+)菌、抗カビ作用等の興味ある薬理作用を有している。シクロペンタノン誘導体より保護基を脱離,還元,酸化後閉環を行うことにより[3.3.0]octane誘導体と共に[3.2.1]octane誘導体を得た。前者の水酸基を保護した後ケトンを足場に立体選択的にアリル基を導入、次いでWacker反応に付すことによりヒルスタン型セスキテルペン合成の前駆体を合成した。なお本合成における合成中間体には持記すべき薬理作用を見出すことは出来なかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Suzuki,S.Etsuko and K.Unno: "Potertial lntermediates to Vitamin D_3 and Steroids:Enantioーselactive Synheses of (+)ー(20R)ーDeーABーcholestaー8(14),22-dienー9ーone and(+)ー(20S)ーDeーABーisocholestaー8(14),22ーdienー9ーone from (S)and(R)ー2,3ーOーisopropylidereglyceradehyde" J.Chem.Soc.Perkin 1.

  • [文献書誌] T.Suzuki,H.Tada and K.Unno: "Highly Enantioselective Synthesis of(-)ーChokol A" J.Chem.Soc.Perkin 1.

  • [文献書誌] 藤原 由紀子,松田 泰行,海野 勝男,鈴木 敏夫,黒崎 勇二,中山 太二,木村 聰城郎: "潰瘍性大腸炎経口治療を目的とする大腸選択的proーantedrugの設計と合成" Drug Delivery System. 6. 365-374 (1991)

  • [文献書誌] 木村 聰城郎,山口 武宏,臼杵 久美,黒崎 勇二,中山 太二,藤原 由紀子,海野 勝男,鈴木 敏夫: "20(R/S)ーglucopyranosyloxy methyl predrisolonatesの体内動態とその大腸粘膜指向性プロ・アンテドラッグとしての評価" Drug Delivery System. 6. 375-379 (1991)

  • [文献書誌] G.Stork,Y.Kobayashi,T.Suzuki and K.Zhao: "Allylic Epoxide Cyclization;A:method for Control of Regiochemistry and stereo chemistry in Cyclohexane Systems" J.Amer.Chem.Soc.112. 1661-1663 (1991)

  • [文献書誌] T.Suzuki,X.Yang,Y.Matsuda,H.Tada and K.Unno: "Stereoselective Intramolecular Ring Opering of Epoxide by Carbanion:Approach to 7ーDehydrosrefeldin a" Chem.Pharm.Bull.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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