研究課題
1.普通小学校の教室における授業中の音を収録し、通常の学級で授業をうけている聴覚障害児の耳に届く音・音声の音圧分布と周波数分布の実態を調査した。2.聴覚障害者の聞こえのシミュレ-ション制作のための電気音響学的手順を検討し、小学校低学年の国語の授業中の音・音声に対し、4種類のオ-ジオグラムに対応させて音声加工した聴力の程度によるシミュレ-ション音声テ-プを試作した。更に、それらの難聴の聞こえに対し補聴器を装用した場合に想定されるシミュレ-ション音声のテ-プも制作した。3.聴覚障害者のコミュニケ-ション状況を改善するには、聴覚障害とは何かを一般の人が理解できる資料を用意することが先決であるという認識を得て、「聴覚障害を理解するための研修用ビデオ」に併せて、テキスト等の解説を作成した。その内容は、聴覚障害の種類について、聴覚障害学生の聴力の実態と補聴効果について、ノイズ下における音声の了解度について、聴覚障害者とのコミュケ-ション上の配慮事項についてなどである。
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