研究課題/領域番号 |
01850076
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田丸 啓吉 京都大学, 工学部, 教授 (10127102)
|
研究分担者 |
新保 信太郎 三菱電機(株), カスタムLSI設計技術開発センター, グループマネージャ
小野寺 秀俊 京都大学, 工学部, 助教授 (80160927)
中島 將光 京都大学, 工学部, 助教授 (60025939)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
キーワード | アナログーディジタル統合CADシステム / シンボリックレイアウト / 自動レイアウト / 論理合成 / 回路合成 / LSIのCAD / モジュ-ルジェネレ-タ / CADデザインフレ-ムワ-ク |
研究概要 |
本研究は、アナログ集積回路およびアナログーディジタル混在集積回路の回路設計、ならびにレイアウト設計を効率的に支援するアナログーディジタル統合CADシステムの構築を目指して行なった。本研究の成果を以下にまとめる。 1.シンボリックレイアウト設計システムの開発:任意の素子パタ-ンを自由に定義し、自動生成できるシンボリックレイアウト設計システムを開発した。新規開発のコンパクション機能により、アナログ回路のシンボリックレイアウトも可能になった。 2.モジュ-ルジェネレ-タ開発容易化システムの開発:視覚的に入力されたレイアウト図から、自動的にレイアウト記述を生成する手法を考案し、モジュ-ルジェネレ-タの開発を容易化するシステムを完成させた。 3.自動レイアウト手法の開発:ビルディングブロックレイアウトやアナログレイアウトに適用できる自動配置システムを完成させた。本システムでは、分枝限定法を用いて最適な配置を効率良く求めることが出来る。 4.アナログ回路自動設計システムの開発:オペアンプの自動設計システムOACを開発した。知識ベ-スを用いる処理と、数値的最適化処理を組み合わせることにより、広大な設計空間において、効果的な解の探索が可能になった。 5.ディジタル回路自動設計手法の開発:レイアウトを考慮した論理合成システムを完成させた。本システムでは、端子位置を考慮した論理多段化を行ない、最終的にスタンダ-ドセル方式のレイアウトまで得られる。 6.CADシステム評価手法の開発:LSI設計用CADシステムの性能を定量的に評価するために、自由な問題設定が可能なベンチマ-クー総合ベンチマ-クセットーを提案し、その作成法を検討した。 本研究では、主に設計段階に重点をおいたCADシステムを開発した。今後、検証やテストについても研究を進めて行きたい。
|