研究課題/領域番号 |
01850113
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
足立 紀尚 京都大学, 工学部, 教授 (20026173)
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研究分担者 |
木村 亮 京都大学, 工学部, 助手 (30177927)
八嶋 厚 京都大学, 防災研究所, 助手 (90144394)
田村 武 京都大学, 工学部, 助教授 (30026330)
大西 有三 京都大学, 工学部, 助教授 (30026348)
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キーワード | かぶりの小さい土砂トンネル / 設計規範 / 模型実験 / 遠心力載荷実験 / FEM解析 |
研究概要 |
本研究は、かぶりの小さい土砂トンネルの設計規範の確立を目的とするものである。そのためには、(1)かぶりの小さい土砂トンネル建設時および建設後の周辺地山の挙動の把握、(2)支保工、補助工の効果の把握、(3)地下水の影響および地震時挙動の把握、(4)上記を総合しかつトンネル建設時および建設後の地山挙動をシュミレ-トし得る解析法の確立が要求される。そこで、本研究では砂質地山を念頭において、アルミ棒積層体を地山に用いてこれまで実施してきた1g下の各種トンネル掘削シミュレ-ション実験を、京都大学防災研究所に設置された遠心力模型実験で、実寸法におけるシミュレ-ション実験として100gのもとで再度実施することにより上記(1)〜(3)を検討し、次いで従来の1gのもとでの実験結果をよくシミュレ-トできるジョイント要素を用いたFEM解析法の適用性を再度検討する。本年度は、遠心力模型実験と実トンネルに関する資料収集を行った。 1.遠心力模型実験 トンネル掘削時の周辺地山の挙動把握のためる実験を行うため、特にトンネル横断方向の挙動を解析するための、トンネル掘削シミュレ-ション装置を作成し、ほぼ目的にかなう装置が作成できた。また、本装置を適用して掘削モデル実験を実施し、遠心力模型実験に用いる地盤材料径を、1g実験に用いた地盤材料径と同じとすることによって生じる寸法効果を、いかに考えて実験結果を解釈するかを検討した。 2.実トンネルに関する資料収集と解析的検討 かぶりの浅いトンネル建設の実測を収集した。これらのトンネルの2例につき、現有の解析手法で実挙動のシミュレ-ション解析を行い、解析手法の適用性を確認した。
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