研究課題/領域番号 |
01860027
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小出 進 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60003745)
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研究分担者 |
藤崎 浩幸 弘前大学, 農学部, 助手 (30209035)
川崎 健 農林水産省, 農業研究センター, チーム長
山路 永司 東京大学, 農学部, 助教授 (10143405)
冨田 正彦 宇都宮大学, 農学部, 教授 (60074051)
山崎 耕宇 東京大学, 農学部, 教授 (30011878)
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キーワード | 低コスト稲作 / 水田基盤整備 / 大区画 / 湛水直播 / 乾田直播 / 圃場整備 |
研究概要 |
本年度は、稲作の低コスト化のための、大区画と農業の関係を中心に研究し、そして、2年目となる岩手県川崎村薄衣地区の農業状況の検討した。 直播における稲個体間の競合程度評価を試みた。大区画の千葉県佐倉市角来地区で、収穫後の条播直播栽培の圃場において調査し、個体の受ける他個体からの競合圧力の強さを評価する指標づくりを試みた。この指標について角来の調査記録を検討すると、着目個体から一定の範囲内にある各競合個体までの距離の逆数に、その競合個体の大きさ(茎数)を掛け合わせたものの総和が、稲個体群内での競合程度を評価する指標として有効である。 大区画水田における管理作業方式を、当面と将来について検討した。当面は、有人ヘリを中心とする体系、畦畔歩行式管理機を中心とする体系、ラジコンヘリを中心とする体系の3通りがあるが、それぞれ長短がある。将来は大区画水田の新たな管理作業方式を開発する必要がある。それには、大型散布機による農道流し散布法、流入施用法、圃場内走行散布法などが考えられる。 川崎村薄衣地区の平成2年度の試験結果から、播種から生育初期にかけての低温寡少が収量に関係し、安定的な稲作には、乾田直播方式は問題がある。管理作業も検討した。今年度は、直播区では、75aの大区画の中に仮畦畔を設け、防除は畦畔を歩行している。移植区は大区画のままで、防除に水田内を歩行したので、労働負担が大きいと農家は感じている。農用地利用権集積も調査した。初年度工事の栃木前工区では、貸借地は90%西も及んでいる。ただし、来年度は未定であって、村では啓蒙活動を行っている。
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