研究分担者 |
FULGIONE W. イタリア国立研究会議, 宇宙地球物理研究所, 助手
SAAVEDRA O. トリノ大学, 物理学研究所, 教授
CASTAGNOLI C イタリア国立研究会議, 宇宙地球物理研究所, 教授
御法川 幸男 近畿大学, 理工学部, 助教授 (90088500)
高橋 信介 弘前大学, 教養部, 講師 (40216742)
原 忠夫 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (60013413)
北村 崇 近畿大学, 理工総合研究所, 教授 (10013426)
和田 倶典 岡山大学, 理学部, 助教授 (10033200)
井上 直也 埼玉大学, 理学部, 助手 (40168456)
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研究概要 |
LVD関係:グランサッソ-地下実験所(イタリア)におけるLVDの現況は以下のとうりである。液体シンチレ-ション検出器は、150台の検出器容器が完成し、8台を1ユニットとしたコンテナを製作する作業が続いている。このユニットは粒子致来方向測定のストリ-マ-検出器が四方を囲む構成になっており、1ユニット/週のペ-スで完成したユニットについて液体シンチレ-タ-の注入および光電子増倍管の設置が行われている。50台分の周辺電子回路(増幅器,ADR)はすでに製作を完了した。地下実験所内の背景放射線の強度測定はこの2月にイタリア測と独立に実施し、両者の比較を行うと共に、その波高分布について測定し、そのデ-タを用いた陽子崩壊測定効率を得るためのシミュレ-ション計算を実施中である。 LMD関係:LMD第一期計画としてのTLC計画は,低速・超重粒子の探索を目的とするもので、モンブラン地下実験所で1年間の露出を行うためのTLスタックを設置するものである。昨年度設置の分,X線フィルム12m^2の現像を行い,目下解析中である。準備実験用として,トンネル内にTLシ-トのアニ-リング装置を設け,TLスタック46m^2(TLシ-ト185m^2,X線フィルム325m^2で構成されている)を製作し,モンブラン地下実験室に設置した。これらの作業は,低背景放射線中でなされねばならないので全て地下トンネル内で行った。1年間の露出後,フィルム現像および解析を行い,低速・超重粒子の候補があればそのスタックのTLシ-トの読み取りを行う。読み取り装置は来年度中にイタリア側で完成する予定である。 LVD・LMD共通部分:地下(水)における非加速物理学の実験結果を解析するためにそれに必要な計算を行った。すなわち,地下(水)における超高エネルギ-カスケ-ドの計算他である。
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