1.活性化された糖質化合物と有機金属化合物との反応 3ー0ーメシルグリカ-ル1にトリメチルアルミニウムを反応させた場合には、1αー異性体2と1βー異性体3が生成比4〜6.5:1で生成し、メチルトリイソプロポキシチタニウムを反応させたときには、3ーメチル誘導体4が優先的に得られることが分かった。 アリル系グリニヤ-ル試薬は選択的に1ーエノー3ーウロ-ス5のカルボニル基と反応し、糖環の下側からの攻撃で生成した化合物6と上側からの攻撃で生成した化合物7が1:1の割合で得られた。一方、アリル系チタン化合物やアリル系アルミニウム化合物と反応させた場合には6と7の生成比は4〜10:1に向上することが分かった。 2.マイシナミシンIのフラグメントの合成 ジアンヒドロ糖8からアルデヒド9を合成したあと、3段階でマイシナミシンIのCー4〜Cー9フラグメントと等価な化合物10を合成した。
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