研究課題/領域番号 |
02301021
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東京都立大学 (1992) お茶の水女子大学 (1990-1991) |
研究代表者 |
江原 由美子 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (20128565)
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研究分担者 |
樫村 志郎 神戸大学, 法学部, 教授 (40114433)
西阪 仰 明治学院大学, 社会学部, 助教授 (80208173)
藤村 正之 武蔵大学, 人文学部, 助教授 (00190067)
山崎 敬一 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (80191261)
山田 富秋 県立山口女子大学, 文学部, 助教授 (30166722)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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キーワード | 会話分析 / 制度的場面 / ビジュアル・データ / 順番取りシステム / トピック支配 |
研究概要 |
初年度においては文献研究と研究計画の決定のための研究活動をおこない、第二年度においてはその研究計画に基き調査を実施した。最終年度においては、それらをもとに、研究成果を論文化することを主要な課題とし、研究報告書の作成に着手した。本研究の性格上、収集したデータの分析は、今後も継続して行われると思われるが、報告書作成段階において得られた知見を以下に挙げる。 第一に、対面的相互行存状況においては、状況内にある参与者の身体(視線、顔、身体の向き、参与者相互の身体配置等)が相互行存進行の上で非常に重要な意味をもっていること。 第二に、特定の制度的文脈においては、特定の相互行存的特徴がみられること. 第三に、特定の制度的文脈において発生する会話トピックには、一定の範域があり、その範域をコントロールしようとする参与者の実践がみられること。 第四に、それらの特定の制度的な文脈における相互行存の特徴は、相互行存参与者の、「協働的達成」として成立していること。 これらの知見は、社会秩序それじたいが、行存者の「協働的達成」として成立していることを明らかにしている。社会秩序の「協働的達成」のための身体技術に関しては、その一部を報告書において明らかにしたが、今後さらに詳細な研究が必要である。
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