研究課題/領域番号 |
02301034
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三輪 定宣 千葉大学, 教育学部, 教授 (80036665)
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研究分担者 |
浪本 勝年 立正大学, 文学部, 教授 (90097246)
土屋 基規 神戸大学, 教育学部, 助教授 (10093519)
白井 慎 法政大学, 文学部, 教授 (80060979)
柴田 義松 成蹊大学, 文学部, 教授 (60107464)
黒澤 英典 武蔵大学, 文学部, 教授 (70094969)
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キーワード | 教員養成 / 教師教育 / 教員免許 / カリキュラム / 大学 / 一般教育 / 教育改革 / 規制緩和 |
研究概要 |
本研究は新教育職員免許法下の教員養成カリキュラムに関する総合的調査研究を目的とする2年間の継続研究である。1991年6月の大学設置基準の大綱化のもとで、教育職員免許法・関係法令においても一般教育に関する科目の規定が廃止されるほど、教員養成カリキュラム法制に大きな変化が生じた。平成3年度の本研究では、この問題をテ-マとし、教育学研究者や学生に対するアンケ-ト調査の実施を中心に、教員養成と一般教育のカリキュラムの関係を総合的に研究することを課題とした。 この調査研究により明らかになった事実は以下の諸点である。第1に、教員養成における一般教育の重要性に関する認識がきわめて高いこと。第2に、一般教育の現状には批判・不満がきわめて強いこと。第3には、一般教育をめぐる理念と現実の乖離を改善する改革が重要な課題であること。第4には、その方法として、教育条件の整備、履修基準の自由化、授業改善の努力などが必要なこと。第5に、大学設置基準のおける一般教育に関する科目・単位規定の廃止には支持が少ないこと。その他である。 また、教員養成と一般教育に関する関係の問題は、理論史・政策史・実践史において総合的・統一的認識・関連付けは不十分であり、教員養成カリキュラムにおいて一般教育の意義をどう考え、改善充実するかの問題は、今後の重要な研究課題であることが明確になった。
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