研究分担者 |
山本 聡 琉球大学, 理学部, 助手 (50124855)
松本 良 東京大学, 理学部, 助教授 (40011762)
弘原海 清 大阪市立大学, 理学部, 教授 (90047572)
岡田 博有 九州大学, 理学部, 教授 (60037182)
相原 安津夫 九州大学, 理学部, 教授 (80037291)
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研究概要 |
本年度は本総合研究の最終年度であると共に,本研究の国際的母体である国際層序対比計画(IGCP)No.269の最終年度でもあるので,当初の目的である堆積岩岩石学データベースに関する基礎的問題のとりまとめと,今後の検討のためのたたき台としてのテスト版(原型)データベーテ構築の作業,および,将来における実用版データベース開発に向けた普及活動を行った。 1.これまでに所在が確認された国内のデータの中から,データシートへの記入(約400件)およびパソコンからの入力(約300件)を行い,このうちデータクリーニングを終えた約200件をIGCP269に送った。 2.咋年度までに開発されたテスト版について,データ構造,データの入力法,検索機能などについての問題店を検討し,IGCP269の第5回研究集会(4月,Rennes)および万国地質学会での会合(8月,京都)などに持ち寄り,テスト版改良に役立てた。 3.テスト版データベーすは8月にリリースされ,ランタイム版のソフト付きで希望者に無料配布されている。4.日本語対応版の技術的な障害については,プログラム上の障害とソフト(PARADOX)側の規格の違いがあることが分かった。前者についてははぼ解決したが,後者については解決に今暫く時間がかかりそうである。 5.本年度は総研としての研究集会(6月,11月)のほか,普及活動として,第29回万国地質学会でのショートコース(共催,1日)と,若手研究者の為の講習会(3日)を実施した。また,テスト版についての第1回国際講習会(12月,Nancy)には研究代表者が主催者・講師として参加した。さらに,第29回万国地質学会および第13回国際コデータ会港(10月,北京)で,研究発表(口頭)とデモンストレーションを行った。 6.以上の結果,テスト版の改良・拡張・栽及を継続して実用版データベースを構築する必要性が明らかにされ,そのための新プロジェクトをIGCP269の最終会合(平成5年6月,Ankara)に提案することとなった。
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