研究課題
本年度は、【.encircled1.】昨年度に引き続き、発掘調査報告書の検索を行い、寝殿造を含めた住宅関係遺跡の発掘成果の収集を青森から沖縄まで44都府県、618遺跡について完了し、またその報告書別データシート991件を作成してパーソナルコンピュータを用いたデータベース化を終了した。ただし遺構図などの図面は収集するに止まり、入力には至っていない。また【.encircled2.】平城京跡・長岡京跡・平安京跡・鳥羽離宮跡については発掘調査報告書の検索を別途行い、その調査成果を調査次数毎に整理し、長岡京跡を除く平城京跡1880件、平安京跡6047件、鳥羽離宮跡671件について同様にデータベース化した。このうち特に平安京跡と鳥羽離宮跡については主要な調査における遺構図をスキャナーによってパーソナルコンピュータに取り込み、「町」毎に合成する試みも行い、発掘調査成果に関する文字データとともにデータベース化に取り組んだ。本年度も上記の資料収集・整理作業に多大の時間と労力を費やしたが、今後科学研究費終了後も新規データデータの追補と収集データの活用を図るための様々な試みを行いたい。一方研究作業としては上記の収集資料を研究分担者が個々の研究分担(古代史・建築史・庭園史・考古学等関連諸分野からの研究)に従い分析作業を継続して行った。二月には北海道工業大学の川本重雄氏を招き、寝殿造に関する研究会を開催するとともに、今後の研究課題などについて確認した。
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