研究課題/領域番号 |
02452079
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
辻内 順平 千葉大学, 工学部, 教授 (90016254)
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研究分担者 |
岡田 勝行 千葉大学, 自然科学研究科, 助手 (00160672)
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キーワード | ホログラム / 三次元像表示 / カラ-ホログラム / 液晶空間光変調素子 / 色収差補正 / 回折格子 / ホログラフィックステレオグラム |
研究概要 |
近年とくにCAD等において注目されている、計算機で作製した三次元立体形状を実際に立体的に表示出力する三次元的なハ-ドコピ-を実現するために、再生像を斜め上方から観察でき、リアルカラ-で、再生像がホログラム面から浮いていて手にとれるような実像が得られる円錐状のフルカラ-・ホログラフィック・ステレオグラムを提案した。これまでの研究では以下のような成果が得られた。 1、テレビカメラで撮影した画像をフレ-ムメモリを介し液晶空間光変調器に表示してその像をホログラムに記録することで、ホログラフィック・ステレオグラムを高速に記録することができる光学系を作成した。 2、ホログラフィック・ステレオグラムの再生像の性質について理論的検討を行った結果、解像度は再生像とホログラムの距離に比例して悪化するため、空中に大きく浮きでる三次元的な像を再生すると、再生像の解像度の低下が最も問題となることを示した。 3、ホログラムの色収差を補正するために、新たにホログラムの平均回折格子間隔と等しいホログラフィックグレ-ティングを照明系に挿入してホログラムの色収差を補正する方法を考案し、平面状のホログラムに対して実際に適用してその効果を実証した。 4、3の方法を円錐状のホログラフィック・ステレオグラムに適用するために、円錐状の鏡と回折格子の溝が同心円状の格子を組み合わせたホログラム照明光学系を考案した。 5、リアルカラ-ホログラムを作成するための基礎的研究として、平面状のホログラムをHeーNeレ-ザ-とアルゴンレ-ザ-を用いて記録し、マルチカラ-のリップマン型ホログラムの作成を行った。
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