研究課題/領域番号 |
02452139
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研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
堺 孝夫 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (10061483)
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研究分担者 |
湯本 雅恵 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (10120867)
伊藤 泰郎 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (80061505)
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キーワード | オゾン / 成層圏 / 無声放電 / 発生器 / タウンゼンド放電 / グロ-放電 |
研究概要 |
1成層圏相当圧力におけるオゾン発生効率の測定 成層圏相当圧力すなわち50〜170Torrの空気中におけるオゾン生成について実験的に検討を進めた。平行板型無声放電を用いたオゾン発生器において、ギャップを1〜10mmに変化させた。110Torr(高度16km相当)では、測定された範囲において長ギャップ側ではギャップ依存制は小さいのに対して、短ギャップでは高能率の結果がえられている。オゾン生成は3体反応であるため、低気圧ではギャップ中の反応に比べて、表面の果たす役割が大きいためと理解できる。 さらに高高度(低気圧)での補給を考えた場合、タウンゼンド放電ないしグロ-放電の利用も考えられる。前者中では、後者中に比べて電子エネルギ-が大きいので効率の向上が期待できる。また、後者ではエネルギ-の大きな電子を得るため、異常グロ-領域の使用が望ましい。これらについての比較実験を行った。その結果、前者では後者の10倍程度の高効率が得られた。しかしあまりにも発生量が少ないので、上空に設置する場合、重量的な制限から問題であろう。 2放電による発光とオゾン生成 上空におけるオゾンの供給は、太陽光に含まれる紫外線による光化学反応によって行われている。放電時には発光、特に窒素の発光を伴う。そこで、同軸円筒電極形態を用いて、無声放電と窒素の発光の関係を実験的に調べた。その結果、窒素発光のみによる影響は小さく、むしろ、光電子放出を促進し、無声放電における微小放電数の増加をもたらす、間接的な効果の大きいことが明らかになった。前記のタウンゼンド放電と組み合わせることができれば好都合であるが、この点については、更に検討を続けたい。
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