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1990 年度 実績報告書

マクロファ-ジの構造と機能の分子細胞生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 02454169
研究機関大分医科大学

研究代表者

山本 俊輔  大分医科大学, 医学部, 教授 (90040188)

研究分担者 吉田 盛治  大分医科大学, 医学部, 助手 (70182764)
秋月 真一郎  大分医科大学, 医学部, 助手 (80159334)
キーワードマクロファ-ジcDNA / マクロファ-ジ / 膜蛋白 / 分泌蛋白 / CD14 / Sppー1
研究概要

1.MS2について:(1).<MS2細胞遺伝子の塩基配列検索と構造の解析:>___ーこれまでMS2蛋白のN末端から細胞膜外部までのエキソンおよびイントロン構造を明かにした。また、転写開始上流部2.5kbと膜貫通部の塩基配列検索を終了した。(2).<MS2遺伝子の特異的発現調節機序の検索>___ー:5'上流部の種々のdeletion mutantをCATベクタ-で作成した。(3).<抗MS2抗体を用いた検索:>___ー一つの領域(アミノ酸残基168ー182)に対する高い抗体価を示す抗体、抗MS2.3を得た。a<.MS2膜蛋白の免疫生化学的検索:>___ー90kDa、pl6.5ー7.0、ジスルフィド結合に富む糖蛋白であることを確認した。b.<レセプタ-機能の解析:>___ー抗MS2.3による刺激をモデルにFuraー2を用いた蛍光法でCa^<2+>の変化を検討したが、有意の成績は得られなかった。また、ジギトニン可溶化膜のSDSーPAGEで刺激によりMS2と共沈する蛋白の有無の検討や、γー^<32>PCTP法によるリン酸化の有無の検討を行ったが、なお有意の成績を得ていない。c<.MS2膜蛋白の局在検索>___ー:PAP法でMS2が細胞膜に極在することを確認した。2.CD14について:<(1).CD14遺伝子の特異的発現調節機序の検索:>___ーCD14遺伝子の上流約3kbの塩基配列を明かにし、転写開始部上流250bp部にユニ-クな転写調節領域が存在することを確認した。(2).<CD14の抗体作成と応用>___ー:抗ペプチド抗体を用いてMCD14の物質的性格を検討した。また、FACSにより活性化顆粒球およびMφでMCD14が発現されることを確認した。さらにMφ細胞株を用いてELISA法で遊離型MCD14を確認した。機能面ではIFNγによるMφ細胞株のHー2発現が抗CD14処理により増強されることを見いだした。3.OPについて:(1).<細胞遺伝子の解析:>___ープライマ-伸長法およびヌクレア-ゼSlマッピング法で転写開始点を決定した。また、転写開始点上流約1kbの調節領域の塩基配列検索も完了した。(2).<OPの抗体作成と応用:>___ーペプチドに対する抗体を作成中である。(3).<リコンビナント(r)OPの分離と機能解析:>___ーヒトrOPを得た。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Matsuura,K.: "Nucleotide and amino acid sequences of the mouse CD14 gene." Nucleic Acids Res.17. 2132 (1989)

  • [文献書誌] Setoguchi,M.: "Mouse and human CD14(myeloid cellーspecific leucineーrich glycoprotein)Primary structure deduced from cDNA clones." Biochim.Biophys.Acta.1008. 213-222 (1989)

  • [文献書誌] Miyazaki,Y.: "Nucleotide sequence of cDNA for mouse osteopontinーlike protein" Nucleic Acids Res.17. 3298-3298 (1989)

  • [文献書誌] Yoshida,S.: "Molecular cloning of cDNA encoding MS2 antigen,a novel cell surface antigen strongly expressed in murine monocytic lineage." Int.Immunol.2. 585-591 (1990)

  • [文献書誌] Miyazaki,Y.: "The mouse osteopontin gene Expression in monocytic lineages and complete nucleotide sequence" J.Biol.Chem.265. 14432-14438 (1990)

  • [文献書誌] Matsuura,K.: "Letters to the editor." J.Immunol.145. 3150-3150 (1990)

  • [文献書誌] Nasu,N.: "Molecular and physiological properties of murine CD14." Int.Immunol.3. 205-213 (1991)

  • [文献書誌] 山本 俊輔: "分泌リン蛋白ー1(オステオポンチン)構造と機能および利用について" バイオインダストリ-. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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