研究課題/領域番号 |
02454169
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
山本 俊輔 大分医科大学, 医学部, 教授 (90040188)
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研究分担者 |
瀬戸口 美保子 大分医科大学, 医学部, 助手 (20236110)
樋口 安典 大分医科大学, 医学部, 助教授 (60040284)
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キーワード | MS2 / CD14 / オステオポンチン / マクロファ-ジ遺伝子 |
研究概要 |
昨年にひき続きMS2、CD14およびオステオポンチン(OP)について以下の分子細胞生物学的検索をおこなった。MS2について:1.MS2ゲノム遺伝子の全塩基配列を明らかにした。すなはち、本遺伝子は24個のエキソンおよび23個のイントロンからなる全長13,798塩基対からなる遺伝子であることが明らかになった。これをもとにMS2の各構造とエキソンの関係を分析した。2.Slヌクレア-セ保護およびプライマ-伸張法により決定した転写開始部の上流約2.5kbを明かにし、これらのプロモ-タ-領域の構造ならびに長い第1および第2イントロンまでの構造を検討し、これらの部に多数の転写調節に関与し得る構造が存在する ことを明らかにした。現在クロラムフェニコ-ルアセチルトランスフェラ-ゼ(CAT)アッセイで検索中である。pET11dベクタ-を用いてリコンビナント(rMS2)蛋白を発現させた。この蛋白を兎に免疫し、抗rMS2を作成した。この抗体を用いてPAP法でMφの特異的染色を確認した。なお、本ベクタ-による発現では採取されるrMS2が量的に少なく機能分析が困難であるため、バキュロウイルスベクタ-で発現を試みている。CD14について: 1.CATおよびゲルシフトアッセイによりCD14遺伝子転写開始部上流ー257部に存在する配列TGATTCAが特異的な発現に関与するシス配列として働くことを確認した。2.pET11dベクタ-でrCD14を発現させ、この蛋白を用いて抗体を作成した。PAP法でこの抗体がMφに特異的に反応することを確認した。OPについて: 1.転写開始部上流約3kbの塩基配列を明かにし、Mφ細胞株における特異的発現に関与するシスエレメントの検索をCAT法で行っている。2.リコンビナントOP(rOP)をpET11dベクタ-で作成した。rOPは大量に発現されたので、rOPをHPLCで精製し、OPがMφ細胞株やメラノ-マ細胞株B16のフィブロネクチンに対するハプロタキシスを阻止することを確認した。
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