研究概要 |
1.レ-ザ-照射下におけるエアロゾル粒子の挙動 1)4極子型セルを製作し,その粒子安定保持について理論計算を行い,極印加電圧と粒径・荷電状態などとの関係から、安定保持条件を示す一般的安定図を作成した。 2)炭素単粒子(粒径10ー20μm)の気中保持について検討し、セル内の粒子挙動は理論計算結果と良く一致すること、数時間にわたる安定保持が可能なこと、粒子群の準安定保持も可能なことを実験的に確認した。 3)セル内単粒子の移動軌跡を、2次元画像解析測定法によって実時間に近い速度(1/60秒ごと)で追跡する方法と装置を開発し、その実用性を実験的に検討した。これを用いて、粒子に加わる光泳動力を測定し、簡易理論式とおおむね一致するが若干の差異があること、その差は粒径と照射光強度に対応した補正を行うことによって解消しうることを示した。なお、光泳動力のより厳密な理論計算は別途検討中である。 4)赤外レ-ザ-と可視光レ-ザ-照射下における粒子挙動を実験的に検討し、前者の場合には粒子加熱が著しく、このため媒質気体の流動による粒子運動が無視できないことを明らかにした。 2.複合料粒子の生成 予備的実験として、ナノメ-タ-オ-ダ-の超微小銀粒子をエアロゾル法によって生成し、その濃縮法・分散性について検討した。
|