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1991 年度 実績報告書

木材の化学変換によるヤニ浸出防止法

研究課題

研究課題/領域番号 02556022
研究機関静岡大学

研究代表者

甲斐 勇二  静岡大学, 農学部, 教授 (60022068)

研究分担者 滝 欽二  静岡大学, 農学部, 助教授 (00022252)
吉田 弥明  静岡大学, 農学部, 教授 (10126790)
平井 信之  静岡大学, 農学部, 教授 (70023439)
寺谷 文之  静岡大学, 農学部, 教授 (50022174)
キーワードヤニ浸出防止 / セミカルバジド / ベイマツ / カラマツ / 接着性 / 塗装性 / 光変色防止
研究概要

1.セミカルバジド処理によるカラマツ材ヤニ成分の挙動
セミカルバジド処理したカラマツ材(北海道産とシベリヤ産)木粉のメタノ-ル抽出物から、ヤニ成分(ヘキサン可溶部)を分離し定量した。その結果、ヤニ成分の約10%は処理によって溶出されるか、あるいはヘキサン不溶の物質に変換されることがわかった。処理されたあと材中に残ったヤニ成分は質的にも変化しており、粘性が増大していた。ヤニ成分の元素分析の結果、処理によって新たに北海道産の場合0.59%、シベリヤ産の場合1.00%の窒素が導入されていることがわかった。
2.セミカルバジド処理によるベイマツ材ヤニ成分の挙動
ベイマツ材ヤニ成分の液体クロマトグラフィ-を行った結果、セミカルバジド処理を行うとヤニ成分はかなり遅れて溶出してくることがわかった。
3.セミカルバジド処理ベイマツ材の塗装性
セミカルバジド処理ベイマツ材に種々の塗装を試みたが、特に塗装障害は見られなかった。塗装材ついて光照射による変色試験を行ったが、セミカルバジド処理によって発現した光変色防止効果は減少することなく、むしろ赤変防止に関して相乗効果が認められた。
4.セミカルバジド処理ベイマツ材の接着性
酢酸ビニル樹脂エマルジョンを用いて作成したセミカルバジド処理材の試験片について、ブロックせん断試験を行い接着性を調べた。その結果、接着強さと木破率は共に処理材の方がやや高く、ベイマツ材へのセミカルバジド処理は接着性能を阻害しないことがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 甲斐 勇二: "木材のセミカルバジド処理によるヤニ浸出防止" 木材工業.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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