研究課題/領域番号 |
02670488
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
新藤 雅章 秋田大学, 医学部, 講師 (00108929)
|
研究分担者 |
石川 博久 秋田大学, 医学部, 助手 (00168204)
清野 康夫 秋田大学, 医学部, 助手 (00163072)
佐志 隆士 秋田大学, 医学部, 助手 (90154020)
|
キーワード | 骨量測定 / QCT(Quantitative CT) / MRI / 脂肪髄 |
研究概要 |
1:1.5TMRI(SIGNA)では水・脂肪分離画像作成ソフトが0.5T装置(RESONA)とは異なり、TRIPLE PHASE CONTRAST METHODが使用できず、前年度のファントム実験との比較はできなかった。測定ピークを水・脂肪と別個に撮像する方法、ならびにGE法を用いて測定する方法があるが、ともに再現性が乏しかった。 2:5例の正常ボランティア(23〜34歳、平均27.4歳 男性3例、女性2例)に対して、1週間隔で2回 QCTならびに0.5T装置を用いてのMRIを施行した。CTでの骨塩定量の差の平均±SDは2.96±1.98mg/cm^3であり、前回の検討との差は認めず、再現性は良好であった。しかし、MRIでの脂肪の占める割合の平均±SDは、6.20±3.96%と再現性が必ずしも良好とは言えなかった。 3:牛の尾骨を水ファントムに入れ、QCTでの骨塩量測定、MRIでの脂肪体積の測定し換算した骨塩量の測定を行い、化学分析法によるCa含量との差を測定した。2頭6椎体において測定したが、化学分析法との差の平均±SDは、QCTのみでは11.2±3.8mg/cm^3、MRIでの補正を加えると4.31±1.99mg/cm^3となり実測値により近似するものの、平均値とは6.17%のズレがあった。 4:MRI測定の再現性については再度検討することが必要である。さらに撮影条件等は実験動物と人体では異なっており、人体での検査では撮影時間の制限もあることから、適切な撮影条件の設定を再度検討する必要があると考えた。
|