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2002 年度 実績報告書

アブラナ科自家不和合性制御遺伝子MODの単離と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 02J10562
研究機関東北大学

研究代表者

深井 英吾  東北大学, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC2) (00570657)

キーワードアブラナ科植物 / 自家不和合性 / 高分子ゲノムDNAライブラリー
研究概要

本研究では、アブラナ科自家不和合性制御遺伝子MODを単離し、その機能を解析することを目的としている。今年度はBrassica rapa高分子ゲノムDNAライブラリーを用いて以下の実験を行った。
1.B. rapaの高分子ゲノムDNAライブラリーから、MODと連鎖しているアクアポリン遺伝子MLM(MIP gene linked to MOD)周辺領域の高分子ゲノムクローンをスクリーニングし、コンティグを作製した。
2.高分子ゲノムDNAクローン上に存在する遺伝子のcDNAの簡便な単離法を開発した。この実験系の確立において、classIISハプロタイプのS遺伝子座の高分子ゲノムDNAクローンを解析対象として用いた。2つの高分子ゲノムDNAクローンでカバーされた86.4kbの領域についてゲノムの塩基配列を決定し、単離したcDNAの塩基配列と比較した結果、8種類の推定遺伝子領域に由来するcDNAが単離された事が分かった。また、ここで確立した方法が、組織特異的発現をする遺伝子や、条件により転写量が変化する遺伝子のcDNA単離に用いることができることが分かった。3.2の方法を用い、MLM周辺領域の高分子ゲノムクローン上の遺伝子のcDNAの単離を行った。MODは柱頭で発現している遺伝子であると考えられるため、柱頭由来のcDNAの単離を試み、これまでにMLMを含み25種類のcDNAを単離した。これらcDNAの塩基配列について相同性検索を行った結果、21種類はシロイヌナズナの第2染色体のPIP1b周辺領域にホモログが存在した。PIP1bはシロイヌナズナにおいてMLMに最も高い相同性を示す遺伝子であり、B. rapaのMLM周辺とシロイヌナズナのPIP1b周辺領域との間に、広範囲にわたりシンテニーが存在することが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Eigo Fukai: "Genomic organization of the S core region and the S flanking regions of a class-II S haplotype in Brassica rapa"Molecular Genetics and Genomics. 未定(受理済み). (2003)

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公開日: 2004-03-26   更新日: 2018-04-13  

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