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1991 年度 実績報告書

子どもの認知的発達を及ぼすコンピュ-タの影響を考慮した教授スキルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 03301100
研究機関東京工業大学

研究代表者

坂元 昂  東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (00016338)

研究分担者 鈴木 宏昭  東京工業大学, 総合理工学研究科, 助手 (50192620)
松田 稔樹  東京工業大学, 工学部, 助教授 (60173845)
市川 伸一  東京工業大学, 総合理工学研究科, 助教授 (70134335)
牟田 博光  東京工業大学, 工学部, 教授 (70090925)
繁桝 算男  東京工業大学, 工学部, 教授 (90091701)
キーワードコンピュ-タ教育 / 教授スキル / 創造性 / 学習意欲 / 学習技能 / 認知的能力 / 学習指導技法 / 学校教育
研究概要

本研究は、学校の授業においてコンピュ-タの与えるプラス影響を最大にし、負の影響を最小にするような影響を探り、コンピュ-タを用いた教育における具体的な教授スキルを明らかにし、それを体系化することを目的とし、調査・研究を行った。
初年度に当たる今年度の研究成果としては、まず、コンピュ-タを用いた授業のビデオを収集する一方、コンピュ-タの教室等における利用事例を小学校・中学校を中心に収集し、学習指導要領の重視する教育内容の分類に対応して分類した。これらの資料にもとづき、コンピュ-タ利用の教授スキルのとり出しを行い、整理した。
またアンケ-ト調査により、中学生958名についてコンピュ-タの利用状況と創造性、学習意欲、学習技能への影響を分析し、結果を学会報告した。
さらに328名の教師を対象としたパソコン研修、授業参観とコンピュ-タの利用の積極的態度との関係を見いだし、学会報告した。
また小学校550名についてコンピュ-タの自宅・学校の利用状況と空間認知、帰納、演繹、プランニング、メタ認知の5つの認知的能力のテスト結果の関係からコンピュ-タ授業が帰納、メタ認知以外に正の相関があることを見いだした。
次年度以降は、1)前年度収集分析したコンピュ-タ利用の指導技法のリストを精選し、体系化し、2)各教科において、コンピュ-タの有効利用を類型化し、精選し、3)数学を題材として前年度施策した教授スキルの制御システムを洗練し、他教材へ広げ、4)数学を中心にして、コンピュ-タ利用教授スキルの指導書を試作し、5)再来年度にこの指導書を利用した授業実践を行い、その形成的評価による改善を行う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takasi SAKAMOTO & Naoaki NAKANOME: "Computer Assisted School Automation (CASA) in Japan" 科学教育研究. 15ー3. 161-170 (1991)

  • [文献書誌] 小田 浩介,坂元 昂: "中学生のコンピュ-タ使用における心理的影響" 日本教育工学協会創立20周年記念東京大会研究発表論文集. 95-98 (1991)

  • [文献書誌] 河田 聡子,坂元 昂: "コンピュ-タ利用経験が教師に及ぼす影響" 教育工学関連学協会連合第3回全国大会講演論文集. 3-4 (1991)

  • [文献書誌] 坂元 章,坂元 昂: "コンピュ-タ使用と創造性の伸び:どちらが先か?-小学生男子に関するパネル調査-" 教育工学関連学協会連合第3回全国大会講演論文集. 589-590 (1991)

  • [文献書誌] 趙 麗君,坂元 昂: "コンピュ-タへの接触が子どもの創造性に及ぼす影響に関する研究" 教育工学関連学協会連合第3回全国大会講演論文集. 593-594 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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