研究分担者 |
鈴木 篤之 東京大学, 工学部, 教授 (50011135)
富永 健 東京大学, 理学部, 教授 (50011531)
吉原 賢二 東北大学, 理学部, 教授 (90004423)
井上 泰 東北大学, 工学部, 教授 (60005858)
大橋 弘士 北海道大学, 工学部, 教授 (20001315)
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研究概要 |
次の4つの研究領域に分かれ研究した。 (1)TRU(超ウラン元素)サイクルの為の核化学的研究、(2)燃料・廃棄物の固体化学的研究、(3)再処理・廃棄物の基礎化学的研究、(4)廃棄物処分の基礎化学的研究。 研究成果は次の通りである。 (1)の領域では、 ^<244>Puの陽電子照射(タンデム加速器)時の希土類元素の収率、アクチノイド、ランタニドのレ-ザ-核分光、 ^<252>Cf核分裂生成希土類元素の崩壊、等を実験的に研究した。 この他、 ^<99>Tc(n,p) ^<99>Mo、 ^<99>Tc(n,n') ^<99>mMoの反応断面積を原子炉を使い測定した。 (2)の領域では、Uo_2試料中のPdの移動挙動を1300ー1450℃で研究した結果UーPd合金が気相で移動することを明らかにした。 さらに、希土類元素を添加した(U,Pu)O_2の電気抵抗をO/M比の関数として測定し欠陥構造を熱力学的に解明した。 この他、 ^<244>Cm, ^<238>Puを添加したガラス固化体の機械的性質を測定し、α崩壊損傷の効果を明らかにすると共に、ZrO_2,Al_2O_3を母相とした新しい固化体の開発も行った。 (3)の領域では、U,Np,Puの水溶液イオンの酸化還元電位をカラム電極電解法で測定し溶存状態を明らかにすると共に、液液界面電荷移動ボルタンメトリ-(VCTIES)法による実験方法も検討を開始した。この他、再処理抽出コ-ドの特性評価、ウラン水溶液イオンの光、電解還元、ゼオライト吸着ヨウ素のメスバウア-効果、無機イオン交換樹脂によるアクチノイドの吸着、溶離挙動、等を研究した。 (4)の領域では、地層環境中でのアクチノイドイオンの挙動を解明するために、NpーFe疑似コロイドの石英砂中での移動挙動をカラム法で測定すると共に鉱物とNpイオンの相互作用、地層中のフミン酸等の高分子電解質とアクチノイドイオンとの錯体形成、天然水中でのPu(III)、Pu(IV)イオンの分離を研究した。
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