研究課題/領域番号 |
03303015
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
古屋 廣高 九州大学, 工学部, 教授 (30112311)
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研究分担者 |
星 三千男 日本原子力研究所, 化学部, 室長
吉原 賢二 東北大学, 理学部, 教授 (90004423)
中原 弘道 東京都立大学, 理学部, 教授 (00027137)
山脇 道夫 東京大学, 工学部, 教授 (30011076)
大橋 弘士 北海道大学, 工学部, 教授 (20001315)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | 超ウラン元素 / TRUサイクル / 燃料 / 廃棄物 / 再処理 / 廃棄物処分 / ガラス固化体 / 地層環境 |
研究概要 |
本研究では使用済燃料の再処理,超ウラン元素の有効利用、高レベル放射性廃棄物の安全な処理処分等の核燃料サイクルバックエンドに関連する基礎技術の確立を目的とし、次の4つの領域に分かれ研究を行った。(1)TRU(超ウラン元素)リサイクルの為の核化学的研究、(2)燃料・廃棄物の固体化学的研究、(3)再処理・廃棄物の基礎化学的研究、(4)廃棄物処分の基礎化学的研究。得られた研究成果は次の通りである。 (1)の領域ではアクチノイド、ランタニド、Tc等の元素の核構造、核分裂の機構、収率、反応断面積等の基礎データを実験的に評価することを目的とし、それらの測定技術の確立を通して様々な基礎データを得た。 (2)の領域ではまず各種核燃料の物性、熱力学データを実験的に評価することを目的とし、様々な分析方法を用いて有意な基礎データを得た。次に廃棄物固化体の健全性を評価することを目的とし、ガラス及びセラミックス固化体の様々な特性を評価した。 (3)の領域では核燃料再処理に関する基礎現象を実験的に解明することを目的とし、アクチノイドの水溶液中での化学形、各種樹脂へのイオン交換特性、各種溶媒の抽出特性を評価した。また、パルスカラム抽出の基礎因子を検討し再処理抽出計算コードの精度を向上させた。 (4)の領域では廃棄物処分に関係する基礎現象を実験的に解明することを目的とし、地下水中のアクチノイドの溶解状態、コロイドの性質、鉱物との相互作用、天然有機物の影響を評価した。また、同位体を用いた地下水流動特性を行うと共に、地層環境中のアクチノイドの移行特性についても評価した。
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