研究概要 |
本研究は,平成4年度から発足が予定されている3年間にわたる『戦後日本形成の基磯的研究』の準備作業および方向づけをおこなった.この研究は,東京大学教養学部におかれる総括班の他,全部で9班からなる各研究班によってなされることになっている.各研究班間の相互連絡は,平成4年度以降本格化される研究のための体制を構築するために不可欠のものであり,9月,10月,3月の三度にわたって,各研究班の代表および総括班のメンバ-による総括会議をおこなった。この総括会議により,各研究班間の研究項目の調整・決定.公募研究の審査,どのような資料をデ-タベ-ス化するかについて議論し,研究の方向性が定められた. 各研究班間の研究項目の調整・決定に関しては,9月の総括会議で各研究班の研究の概略が提示され,3月の総括会議で,研究項目の最終調整の後,平成4年度以降の各研究班および総括班の研究内容が決定された.平成4年度における公募研究の審査は,3月の文部省における審査委員会でなされたうえ,3月の総括会議においてその具体的な実施方法上についての取りきめがなされた.どのような資料を入力し,どのような形でデ-タベ-ス化し,かつ利用するかに関しては,10月,3月の総括会議で主に議論された.手書き文書(例えば,日記,手記)等は,最近廉価なものが出始めた電子ファイルをもちいて入力,検索することに決定した.しかし,重要な文書は,コンピュ-タ-に入力し,その内容までも検索できるようにすることになった.コンピュ-タ-への入力は,当初パ-ソナルコンピュ-タ-を用いて行うことにし,パソコンで処理できないような大規模なデ-タベ-スになった場合は,ワ-クステ-ションを用いることに決定した.また総括班は予備的な作業として,(1)歴代首相の国会演説,(2)条約および国際関係に関する資料,(3)年表のデ-タベ-スの作成をおこなった。
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