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1992 年度 実績報告書

キラルなリチウムアミド型塩基を用いるエナンチオ選択的不斉合成反応

研究課題

研究課題/領域番号 03403023
研究機関東京大学

研究代表者

古賀 憲司  東京大学, 薬学部, 教授 (10012600)

研究分担者 中島 誠  東京大学, 薬学部, 助手 (50207792)
河崎 久  東京大学, 薬学部, 助手 (10186083)
キーワードキラルリチウムアミド / キラル塩基 / 不斉合成 / 不斉アルキル化 / 不斉アルドール反応 / 不斉プロント化 / メカニズム
研究概要

我々は、リチウムに対して配位能を有する官能基(Y)を分子内に持つキラルなリチウムジアルキルアミド類(1)を設計、合成し、種々の不斉反応の開拓を行っている。本年度は以下の知見が得られた。
1.光学活性3-ケトステロイド類のキラルリチウムアミドによる位置選択的エノール化のメカニズム解明にために重水素標識した基質を合成し、同様の反応を試みた。10位に置換基が存在する基質はA環がskew-boat型で脱プロトン化されることが半明した。
2.鎖状ケトン等価体のα-不斉アルキル化反応(4→5→6)を開発した。エノレートの幾何異性と不斉収率の相関から、鎖状、環状、両ケトンに共通する不斉誘起のメカニズムを提出した。
3.四座配位型リチウムアミド(3)により、エステルを基質とした不斉アルドール反応(7→8)を開発した。
4.キラル塩基(2)を用いたアキラルエノレートの不斉プロトン化によりラセミ体ケトンのデラセミ化反応(9→10→11)に成功した。さらに重水素化実験により、プロトン化はエノレートに直接起こらず、アミンを介して行われることを示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Yasukata: "Enantioselective Protonaeion of Achiral Lithium Enolates Using a chiral Amine in the Presence of Lithiam Bromide" Tetrahedron:Asymmetry. 4. 35-38 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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