研究課題/領域番号 |
03451006
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
水谷 幸正 佛教大学, 文学部, 教授 (60066389)
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研究分担者 |
田宮 仁 佛教大学, 総合研究所, 嘱託研究員 (60155257)
山口 信治 佛教大学, 社会学部, 教授 (60066404)
場知賀 礼文 佛教大学, 社会学部, 助教授 (80113108)
藤本 浄彦 佛教大学, 文学部, 教授 (90090183)
雲井 昭善 佛教大学, 文学部, 教授 (80081892)
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キーワード | 仏教とターミナル・ケア / ビハーラ / 人材養成 / ホスピス / 仏教看護 / 医療施設 / いのち / アジア諸国のターミナル・ケアの実情 |
研究概要 |
本年度は、過去2期(課題No.6151003,6345004)5年間の基礎研究を踏まえて、第3期の成果報告書を世に問うことが目的であったが、次の4項目を研究実績としえる。(1)仏教を基礎としたターミナル・ケア(ビハーラ、仏教看護)従事者の養成のためのカリキュラムとその具体的実施法の検討を行い、平成5年4月より仏教大学仏教専攻科に仏教看護(ビハーラ)コースを開設することになった。これは、先に第2期の報告書「仏教とターミナル・ケアに関する研究(その2)」に基づいて実施するものであり、全国の大学で最初の仏教看護(ビハーラ、ホスピス)コースである。(2)定期研究例会の実績に立って、市民と共に当該研究課題を討義するシンポジウムを、10月3日と31日に仏教大学四条センターで開催し、第一回は「ターミナル・ケアをめぐる諸問題ー医療を中心にしてー」を柴田高志柴田病院長の基調講演と本研究メンバーの渡辺千寿子・田宮仁・藤堂俊英のコメントと意見交換と討議を持ち、第二回は「日本的ターミナル・ケアのあり方ー仏教を中心にしてー」を長谷川匡俊淑徳大学長の基調講演とメンバーの藤本浄彦と藤腹明子先生のコメントと意見交換と討議を行った。2回ともに200名を越す市民の参加を得て、多大な意義があった。市民の意識を啓蒙する役割を果たした。(3)本研究メンバーの田宮仁を責任者とするビハーラ病棟が、平成4年5月に長岡西病院に開設された。日本で最初の仏教ホスピス(ビハーラ)病棟として大きく注目されるところであるが、人材養成の実習機関としても重要である。(4)アジア諸国のターミナル・ケアに関する問題を連携して考えるために、昨年の台湾・韓国の施設見学を基にして医療施設及び従事者の交流の端緒が開かれ、中国・香港の実情や交流も可能となってきた。アジア地域ターミナル・ケア学会の成立が期待される。
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